- 「最近、寝返りしにくくなった気がする」
- 「枕が、かたくなった気がする」
新しいラテックス枕は、弾力があって寝心地がいいですよね。
でも長く使っていると、だんだん痛んで寿命が近づいてきます。
どうなったら寿命なのか、また寿命を迎えた枕を使い続けるとどうなるのか、
寝具ソムリエ資格と睡眠・寝具インストラクターの資格を保有している『まくらの女神様』が解説します。
- ラテックス枕の寿命のサイン
- 寿命を迎えた枕を使い続けるデメリット
- ラテックス枕を長持ちさせるお手入れと、やってはいけないこと
Contents
ラテックス枕の寿命のサイン
女神様に寿命のサインを教えてもらいましょう。
- 頭を置く部分がへこんで戻らない
- 枕が固くなる
- 汚れやニオイがひどくて、とれない
頭を置く部分がへこんで戻らない
新しいラテックス枕なら、頭を置くとへこんで、頭をのけると反発力ですぐに元に戻ります。ところが、寿命に近づくと、だんだんへこんだまま戻らなくなります。枕が柔らかくなったと感じるかもしれません。
こうなると寝ているときに頭が沈んでしまい、寝返りを打つのに力が必要になったり、寝返りの回数が減ったりします。また、頭が沈むことで首に負担がかかって、肩こりにつながることもあります。
健康な大人の場合、一晩に打つ寝返りの回数は20回前後と言われています。(中略)これよりも寝返りが少ないと、体への負担が大きくなったり快適な睡眠をとれなくなったりする可能性があります。
(引用元:グンゼ)
枕が固くなる
先ほどとは逆に、枕が固くなってへこまない場合です。新しいラテックス枕にはゴムのような弾力があって、頭をのせたところがへこみます。このへこみのおかげで、頭がぐらぐらしないように支えられます。
しかし寿命になって枕が固くなってしまうと、押してもへこみにくくなります。すると枕が頭を支えないので、寝ている間も首の筋肉に力を入れて頭を支えることになります。これが、朝起きたときに首や肩がこっているという状態につながります。
他にも、枕が低くなったり、形がいびつになったりすることもあるわ
汚れやニオイがひどくて、とれない
こういう状態になると、枕に弾力や反発力があっても、衛生面から使うのが嫌になりそうです。また、安眠の妨げになります。
枕を洗濯できればいいのですが、水に弱いのでラテックス枕は洗濯できません。
こういったことから、汚れやニオイがひどくなると、枕を買い換えるしかなくなります。
ラテックス枕は、お手入れすれば寿命が延びます。記事の後半では、お手入れの方法について具体的に説明します。
寿命がきたラテックス枕は体に悪影響
枕には睡眠中に頭と首を支える大切な役割があります。さくちゃんも、よく眠るために高い枕を買ったはずです。
ところが、枕の寿命がくると、この役割を充分果たせなくなります。特に、首は全身の神経が通るところなので、体全体に悪影響が出る恐れがあります。
さくちゃんが使っている枕は、買った直後はどうだったのでしょうか。
ラテックス枕を長持ちさせるためのお手入れ
新しく枕を買った場合や、まだまだ使える枕の場合、少しでも長持ちさせたいですよね。枕のお手入れで寿命を延ばすことができます。
- 日陰干しで乾かす
- 枕カバー、枕プロテクターを使う
- 軽い汚れやニオイのうちにお手入れする
日陰干しで乾かす
ラテックス枕は水に弱いので、とにかく乾かしましょう。日陰で風通しのいいところに干すのがお勧めです。といっても、さくちゃんのように、枕の干し方を知らない人も多いでしょう。
枕を干すには、次の写真のような枕干しネットを使うのがオススメです。ハンガーと組み合わせて使います。手軽で簡単に干せますよ。
(画像引用元:楽天市場)
枕カバー、枕プロテクターを使う
ラテックス枕は水洗いできないので、汚してしまうとその後が面倒です。
そこで、枕カバーや枕プロテクターで、そもそも汚れが付かないようにしましょう。
特に枕プロテクターは枕をしっかり守ってくれるので、ラテックス枕には枕プロテクターの使用を強くオススメします。
枕プロテクターと言われても想像がつかないかもしれませんが、次の写真のように、見た目は枕カバーと変わりません。使い方も枕カバーと同じです。枕カバーをかけるように、枕プロテクターをかけて使います。
(画像引用元:楽天市場)
軽い汚れやニオイのうちにお手入れする
薄めた中性洗剤も使えます。枕が水を含みすぎないように、手早く拭き取るのがポイントです。
どちらも、早めにお手入れして、その後はしっかり乾かしましょう。
これをやったらダメ。ラテックス枕を痛める3つのこと
逆に、ラテックス枕を痛めてしまうことを3つ紹介します。
- 水に濡らす
- 日光(紫外線)にあてる
- 温度を上げすぎる
水に濡らす
枕カバーや枕プロテクターを使いましょう。髪を乾かして寝ることもオススメです。
日光(紫外線)にあてる
天日干ししたふとんは気持ちいいですよね。ふとんと一緒に枕も天日干しすれば良さそうに思えますが、ラテックス枕には厳禁です。
ラテックス枕は紫外線が当たるとボロボロに痛んでしまいます。寿命を延ばすつもりのお手入れが逆効果になるので、日光に当てるのは避けてください。
温度を上げすぎる
ラテックス枕は高温になりすぎても痛んでしまいます。直射日光だけでなく、高温になる乾燥機も同様です。高温で枕を乾かすのは避けた方が無難です。
まとめ:ラテックス枕は日頃のお手入れが大切
- ラテックス枕の弾力や反発力がなくなると寿命
- 汚れや嫌なニオイがひどいときも、買い換えるしかない
- 寿命がきたラテックス枕は体に悪影響
- ラテックス枕は水が苦手。日陰干しで枕を乾かす
- 枕カバーや枕プロテクターで、汚れや水分から枕を守る
- 水、日光(紫外線)、高温は避けましょう