今や寝るときの必需品である枕ですが、毎日使うことで臭いが気になることってありませんか?
特に男性の枕って臭いなと感じている方、いらっしゃるのではないでしょうか?
「何かこの枕臭くない?」と思いつつ、どうやってその臭いを回避すればいいのか分からずそのままにしている…なんて方もいるかもしれませんね。
また毎日使うものなので気をつけてはいても、中々臭いの原因を突き止められずモヤモヤしている方も多いかもしれません。
実は枕が臭う原因は主に6種類もあるんです。
汗による臭いや加齢による臭い、中にはストレスが原因ということもあります。
毎日大切に使っている枕がこれらの臭いが原因で臭うだなんて悲しいですよね。
そこで本記事では枕が臭くて落ち込んでいる方に必見の枕の臭い対策法をお伝えします。
また臭いの発生する仕組みや臭いの原因についても徹底解説します。
この記事を読み終わる頃には「枕が臭いな」という今までの悩みなんて、臭いと共にどこかへ飛んで行ってしまうと思います。
- 対策法
- 臭いの発生と仕組み
- 臭いの種類
Contents
対策法
枕の臭いを防ぐためにはどんな方法が効果的なのでしょうか。
毎日使う枕を臭わず清潔に使うためのあらゆる方法をお伝えします。
- 枕カバーを洗濯する
- 枕の中材を乾燥させる
- 枕の中材を水洗いする
- 生活習慣を改善する
- 寝具アイテムを活用する
順番に見ていきましょう。
枕カバーを洗濯する
枕カバーを洗濯してみましょう。
今使っている枕が臭うのであれば、まずは洗濯することをおすすめします。
毎日使うものですから、清潔にしておくことが第一です。
特に枕カバーは、臭いの原因となる寝汗だけでなく、皮脂、アカ、フケなどを毎日吸収しています。
まずは2〜3日に1度を目安に枕カバーを洗濯しましょう。
もし余裕があれば毎朝枕からカバーを外し、吊り干し乾燥させると雑菌の繁殖を抑えられるのでおすすめです。
枕の中材を乾燥させる
枕の中材を乾燥させることも大事です。
どれだけ枕カバーを綺麗にしても、寝汗や皮脂は枕内部まで浸透してしまいます。
それが蓄積して臭いの元になるので、少なくとも週に1度は枕の中材を乾燥させてみてください。
枕の種類によって乾燥の仕方が変わるので注意が必要です!
例えばウレタンの日陰干しは、側面の生地からウレタンを取り出せる場合、取り出して週末などの日中にウレタンを日陰干ししてみてください。
羽毛枕の日陰干しは、羽毛の場合中材を取り出せないので、枕を揉みほぐして枕内部に空気を含ませてから、日陰干しをしてください。
その後またさらに揉みほぐしてみるを何度か繰り返して、枕内部の湿気を取ることによって、雑菌の繁殖を抑え、枕が臭くなりにくくなります。
枕の中材を水洗いする
中材を水洗いしてみることもおすすめします。
パイプや高反発ファイバー、洗えるウレタンなどの素材であれば、手洗いしましょう。
例えばウレタン枕は、35℃前後のぬるま湯で洗いましょう。
食器と一緒で皮脂などの汚れは温かいお湯の方が落としやすいので、手洗い対応のウレタン素材であれば、ぬるま湯に漬けて押し洗いすることをおすすめします。
その後はしっかりと乾かしてください。
乾燥がきちんと出来ていないと雑菌が繁殖する原因になります。
生活習慣を改善する
生活習慣を改善することも対策として有効です。
例えば、食事が脂っこいものばかりだと、ベタベタした脂汗をかきやすくなり、男性の場合特に臭いも強烈になります。
また、過剰な飲酒、喫煙も汗を臭くする原因になります。
生活習慣を改善することで、臭いの原因を1つ除去できることに繋がります。
枕を改善するだけでなく、これを機にご自身の生活習慣を改善してみるのもいいかもしれません。
寝具アイテムを活用する
寝具アイテムを活用することも考えてみてください。
どれだけ枕を綺麗にしていても臭いは付きますし、そもそも毎日お手入れ出来ないという方もいるかもしれません。
毎日お手入れだなんて正直めんどくさいですよね。
そこでおすすめの寝具アイテムをご紹介します。
枕パッド
枕パッドは枕カバーよりも多くの寝汗を吸い取れるので、枕カバーですぐに臭ってしまう男の人におすすめです。
こちらは抗菌防臭効果のある枕パッドです。
また防ダニ加工もしているので、安心して使用できます。
枕プロテクター
枕プロテクターは洗えない枕を使っている人におすすめの寝具アイテムです。
寝汗は枕カバーだけでなく、枕内部まで浸透するので、それが原因で枕が臭くなることがあります。まだまだ使える枕でも、臭いがきつくなって捨てなければいけなくなるのは、とても勿体無いですよね。
そこで登場するのが、枕プロテクターです。
これを使うことで、「枕が洗えない」という悩みは解決します。
枕プロテクターの生地が枕内部に汗を通さない設計のため、枕が臭くなる原因を抑えることができます。
洗える枕
洗える枕を使うこともおすすめです。
洗える枕であれば、枕が臭くなっても枕を丸洗いすれば臭いを抑えることが出来ます。
丸ごと洗えるので、普段忙しくて枕を毎日お手入れできないという方でも、簡単に取り入れることのできる対策法です。
パイプ枕は、丸洗いができてしっかりと乾燥もできるので、雑菌が繁殖するのを心配せずに使えます。
またご自身に合った高さに調整もできるので、寝心地が悪いことによるストレスからも解放されるでしょう。
他にも様々な枕があるので、ご自身に合った快適な枕を是非選んでみてください。
臭いの発生と仕組み
臭いはどのように発生して、我々の体から臭うのでしょうか。
臭いの発生とその仕組みについて紐解いていきます。
臭いの元には
- 体から分泌される汗
- 皮脂
- 皮膚上の常在細菌
この3つが挙げられますが、これらは単体では臭いません。
実は皮膚にはさらさらした汗とベタベタした汗の2種類と、皮脂腺から出る皮脂と角質層の中にある脂質の2種類があり、それぞれが「臭いの材料」となります。
この時点で臭いはありませんが、時間が経つにつれて汗が皮脂と混ざり、その汗や皮脂を細菌が代謝・分解し、空気中の酸素による酸化によって臭い物質が発生するのです。
私たちが「汗臭い」「体臭が」と思う臭いの仕組みは、色んなものが混ざり合うことによって発生していたのです。
枕が臭う原因は主に6種類
枕が臭う原因は主に6種類あります。
- 汗
- 加齢臭
- ミドル脂臭
- ストレス臭
- 雑菌
- 素材臭
順番に見ていきましょう。
汗
汗をかくことで、人は体温を下げて睡眠の質を保とうとします。
その寝ているときにかく汗を寝汗と言いますが、寝汗にはサラサラとした無臭の寝汗とベタベタした汗があり、ベタベタした汗が臭いの原因となっています。
臭いが強く体のミネラルを一緒に排出してしまうのがベタベタした汗の特徴ですが、これが枕に蓄積されていくことで枕が臭くなってしまいます。
枕は毎日使うものですから、ベタベタした汗が蓄積されていると思うと臭いが気になるのもわかりますよね。
また汗は、「汗臭(ワキ臭)」として、10代〜30代半ばの若者、特に男性に出やすい臭いです。
特に10代20代は代謝も良く汗をたくさんかくため、汗臭が発生しやすいと言われています。
加齢臭
加齢臭とは50代半ばから始まる歳を重ねたことによって生じる中高年特有のニオイで、古本や枯草、ロウソクのようなニオイが特徴です。
本来体は、皮膚の潤いを保つために皮脂を分泌しているのですが、皮脂中の「パルミトレイン酸」「過酸化脂質」が増加し結びつき酸化することによって、「ノネナール」という物質が作り上げられます。
これが加齢臭の原因になると言われています。
加齢臭は皮脂の分泌が多い頭や首の後ろなどで発生するので、特に男性の場合、寝ている間に汗をかいているとなると、それが枕に移り臭くなってしまっているということも考えられます。
体臭は、年代によって「臭いの種類」や「発生部位」が変化していくため、それぞれに合った適切なケアが必要になります。
ミドル脂臭
ミドル脂臭とは30代〜40代の男性に多くみられる体臭で、使い古した油のようなニオイが特徴です。
汗に含まれる乳酸がブドウ球菌に代謝・分解されることによって生じる「ジアセチル」が、「皮脂臭」と混ざってさらに臭いの強いミドル脂臭へと変化します。
このミドル脂臭は頭頂部や後頭部、うなじを中心に発生するため、枕が臭いのはこのミドル脂臭が原因ということもあります。
ミドル脂臭のピークは50代半ばまで続きます。
特に30代半ば~50代半ばの男性は、「汗臭(ワキ臭)」「ミドル脂臭」「加齢臭」の3臭が混在する年代であるため、特に注意が必要です。
男性で生涯最も体臭の多い年代になります。
ストレス臭
ストレス臭とは、緊張や疲労が原因で体から臭う体臭のことで、アンモニア臭やネギやニラのようなニオイが特徴です。
緊張状態が続いたり疲れが溜まると、肝臓機能が低下しアンモニアを分解する能力も衰えます。
それによって皮膚から「STチオジメタン」というガスが出てしまい、強い刺激臭を感じることになります。
特に男性は日々の生活の中で、無意識に感じ取っているストレスが多い場合があります。
枕にこのストレス臭が付くと、そのストレス臭から緊張状態が続き、疲労回復ができないままになってしまい、さらにストレス臭を生むことになります。
ストレス臭は睡眠の質を低下させてしまう原因にもなるのです。
雑菌
雑菌が繁殖した結果、枕が臭いということも考えられます。
枕に付着した汗や皮脂、フケなどを黄色ブドウ球菌が分解し、その分解物や常在菌の死骸により臭いが発生することがあります。
つまり汗や皮脂、フケなどが付着した枕を毎日使い続けることによって、雑菌が繁殖し枕が臭うことに繋がっているのです。
また男性でも髪の毛が濡れたまま眠ってしまっていませんか。
短いからと髪の毛を乾かさずに濡れた髪のまま寝てしまうと、モラクセラ菌が繁殖し枕から生乾きの臭いがすることになります。
素材臭
素材臭とは、枕に使用されている素材の臭いのことです。
これは男性だから臭うというものではありませんが、知っておいても損はない原因の1つです。
例えば羽毛、羽根、ウレタン、ラテックスといった素材を使用している枕は、人によっては臭いが気になることがあります。
自分の臭いだけでなく、こういった素材の臭いにも意識を向けてみると、なぜか臭いと言われる臭いの原因を突き止めることも出来るかもしれません。
まとめ
今回は男性の枕臭の対策法とその原因についてご紹介しました。
今まで工夫しても取り切れなかった枕の臭いですが、これでもう「枕が臭い!」なんて言わせません!!
枕が臭う原因を知りきちんと対策することで、今まで居心地の悪かった寝室が、一番快適で素敵な空間になりますように。